無声映画のシーン

著者 | フリオ・リャマサーレス |
---|---|
訳者 | 木村榮一 |

少年であり少女だった、すべての人に――心にしみる28のショート・ストーリー
この30枚の写真は、ぼくが切なく楽しい少年時代に帰る招待状だった――
『狼たちの月』『黄色い雨』の天才作家が贈る、故郷の小さな鉱山町をめぐる大切な、宝石のような思い出たち。誰もがくぐり抜けてきた甘く切ない子ども時代の記憶を、磨き抜かれた絶品の文章で綴る短篇集、待望の刊行!
フリオ・リャマサーレスの語りかける声はどこまでも穏やかで、声高に叫びたてることはない。その声に耳を澄ますようにして訳を進めたが、そのうち僕の脳裏に自分の少年時代のことやその頃の友人たちのことが次々によみがえってきた。この作品を読まれた読者も、彼が語るさまざまな物語を通して、忘れ去っていた自分自身の過去の記憶が呼び覚まされるようにと願っている。木村榮一
ジャンル | 一般書 |
---|---|
定価(税込) | 2,200円 |
発売日 | 2012/08/23 |
ページ数 | 264ページ |
ISBN | 978-4-86491-005-7 |