2017.04.04
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明かされるレッドハルクの正体!

『ハルク:フォール・オブ・ハルクス/ワールド・ウォー・ハルクス』

2015年の9月に発売された『ハルク:レッドハルク』。ビジュアルのインパクトが強い“真っ赤”なハルクが初登場し、この作品の続刊を願っていた方も多かったと思います。そんな期待にこたえて、待望の続編『ハルク:フォール・オブ・ハルクス/ワールド・ウォー・ハルクス』が刊行されました。

ハルク:フォール・オブ・ハルクス/ワールド・ウォー・ハルクス(2017.01.15発売)

[ライター] ジェフ・ローブ
[アーティスト] ジョン・ロミータ Jr. 他
[訳者] 石川裕人 御代しおり
[レーベル] MARVEL
本体3,400円+税/B5/P256
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※オンライン書店「fujisan.co.jp」のみの限定販売商品です。一般書店、その他のネット書店ではお買い求めいただくことはできません。
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本書は『フォール・オブ・ハルクス』と『ワールド・ウォー・ハルクス』という、『ハルク』関連タイトルで展開していた2つのクロスオーバーイベントを1冊にまとめたものです。

『フォール・オブ・ハルクス』は、タイムライン上では、『ニューアベンジャーズ』シリーズを締めくくる大型クロスオーバー『シージ』の直前に位置しています。続編とは言え、『ハルク:レッドハルク』の発行が2008年、『フォール・オブ・ハルクス』の発行が2010年と、アメリカではこの間2年も連載が続いていたことになり、レッドハルクの人気ぶりがうかがえます。

物語はハルクの宿敵である“サンダーボルト”・ロス将軍が、レッドハルクとの戦いによって戦死した直後から始まります。その一方で、ある悪党たちが行動を開始します。彼らの名は「インテリゲンチャ」。メンバーはドク・サムソン、モードック、リーダー、ウィザード、マッド・シンカー、レッドゴースト。発明家や科学者といった高い知能を持つスーパーヴィランたちが手を組み、世界を牛耳ろうと動き始めます。その目的達成のために彼らは、世界で最高の頭脳を持つ8人を排除しようと考えます。Dr.ドゥーム、Mr.ファンタスティックを拉致したインテリゲンチャは、続いてブラックパンサーとビースト、アントマンを狙います。

そんなインテリゲンチャの行動を阻止しようとするのが、ロス将軍を殺害したレッドハルクです。そして、レッドハルクと行動を共にするのは、なんとあのハルク(ブルース・バナー)。
宿敵同士である彼らが手を組む理由とは?
そして、2人はヴィランたちの陰謀を阻止できるのか?
インテリゲンチャの拠点に侵入したレッドハルクは、そこで彼らの真の目的を知ります。

本作では、長く伏せられていたレッドハルクの正体が明かされ、物語の後半では、レッドハルクとなったある人物が、ハルクになった理由も明らかになります。

物語のクライマックスでは、インテリゲンチャの仕掛けた策略によって、デッドプール、ウルヴァリン、ストーム、サイクロップス、キャプテン・アメリカ、ソー、スパイダーマン、シングらが<ハルク化>し、レッドハルクと大バトルを繰り広げます。
本書のタイトル『ワールド・ウォー・ハルクス』の「ハルクス」という複数形には、「多数のハルク同士の戦い」という意味も含まれているはずです。

ストーリーを担当したのは、『バットマン:ロング・ハロウィーン』など、ミステリー仕立ての展開を得意とするジェフ・ローブ。「誰がレッドハルクなのか」という謎解きと、「力」のレッドハルクと「知」のインテリゲンチャの対立構造、そして最後には、ハルク関連タイトルらしい派手なバトルで締めくくられる流れは秀逸です。

巻末には、今回の作品にかかわった大物アーティストのインタビュー、ラフスケッチ等の貴重な資料も30ページ以上にわたり収録されています。

この後もマーベル・ユニバースで存在感を示していくレッドハルクを語る上では、必ず読んでおきたいタイトルであることは間違いありません。

文・石井誠(ライター)

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[ライター] ジェフ・ローブ
[アーティスト] エド・マクギネス
[訳者] 石川裕人 御代しおり
[レーベル] MARVEL
本体3,000円+税/B5/P176
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